MORIYUKI OCHIAI ARCHITECTS
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Waterfall Tea House
Waterfall Tea House : Gate of Mist

- 滝の茶室 : 霧の門 -


滝が空間に残す気配を、霧、飛沫、光、色彩、気流を複合的に孕む空間的現象として捉え直し、茶室として再構成

滝の金網茶室は、滝が空間に残す気配を、霧、飛沫、光、色彩、気流を複合的に孕む空間的現象として捉え直し、茶室として再構成したものである。



滝は、水の落下によって成立する風景であると同時に、霧を生み、光を砕き、空気を震わせ、周囲の時間の流れさえ変えてしまう、空間に特異な「閾」を生成する存在である。そこには、内と外、可視と不可視、日常と非日常の境界が、流動的かつ感覚的な気配で立ち現れている。



本作品では、その滝の空間性を、ひし形金網の線と空隙によって創り出す。金網は本来、囲い、守り、隔てるための工業素材であるが、線と空隙の集積によって成り立つため、面でありながら透過し、存在しながら消えていくような曖昧さを内包している。その特性がここでは、水の襞、霧の層、光のヴェールのような柔らかな層へと読み替えられている。



外部では、青い門状の構成が滝の入口を思わせ、鑑賞者を内側へと導く。内部では、幾重にも垂れた層が重なり合い、黄、緑、青、橙、ピンクの色彩が、飛沫に差し込む光や、虹の流れのように空間に漂う。そこで人は透過と揺らぎのなかで、自らの身体感覚を再び意識し、風景の一部へと組み込まれていく。



茶室という空間は、元々「囲い」としての閉じられた小宇宙から出発した。精神を澄ませ、感覚を研ぎ澄ます場所。
その原初的な概念を継承しつつ、閉じられながらも無限に開かれ、流動する自然現象の内側へ静かに身を置くための場として再定義される。


神秘的な輝きと深い奥行きを内包しながら、静寂と動的な視覚体験を共存させ、人々の創造性と感性を解き放つ空間装置=茶室の実現を目指した。

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Design Firm: Moriyuki Ochiai Architects
Design Team : Moriyuki Ochiai, Jun Ueda, Elena Bourgain, Chika Nakamura,
Location: Tokyo Japan

Client : Kyowa Industries
Wire Mesh Production : Kyowa Industries
Constructor: 16build
Lighting : ITL
photo: Daisuke Shima
Design Firm: Moriyuki Ochiai Architects
Design Team : Moriyuki Ochiai, Jun Ueda, Elena Bourgain, Chika Nakamura,
Location: Tokyo Japan

Client : Kyowa Industries
Wire Mesh Production : Kyowa Industries
Constructor: 16build
Lighting : ITL
photo: Daisuke Shima
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